スプラトゥーン8年遊んでる

今も昔も楽しい。

スプラトゥーン(初代)

プレイしたことがない。Wii Uは持ってなかった。当時ギリ10代なのであんまりお金ないしスプラトゥーンのためだけにハードを買い足す気にはなれなかった。

それでもエアプには熱心だった。プロモ映像を見たその瞬間からこのゲームの虜になった。ニコニコで実況動画をたくさん観た。某イカ墨色氏の動画ファンだった。すこし理屈っぽい解説が、ゲームが手元にない俺の好奇心を満たしてくれた。 使いもしないブキの使い方を動画投稿者といっしょに考えていた。ガチエリアのペナカンの仕組みもよくわからないのに、投稿者のウデマエが上がったら喜んだ。スプラトゥーン甲子園は予選ブロックからずっと観ていた。決勝でシオカラ節をバックに大舞台でバトルする様子に感激して涙まで流した。一回も遊んだことないし、おそらくそんなに観戦向きのゲームでもないのにめちゃくちゃアツくなってた。

この時からずっとそうなのだが、スプラトゥーンの楽曲がすごく好きだ。ゲームのそれ以外の要素を全部出したのと同じくらい楽曲が好きだ。イカ世界の音楽シーンは確かにイカ世界に実在しており、楽曲は現実との接点だ。イカ世界を身近に感じるための。俺はそう思う。

スプラトゥーン2

発売前の前夜祭のことを今でも覚えている。『スプラトゥーン』発売以来数年にわたるエアプを続け、そして今ようやく自分の手でこのゲームを遊ぶことができる。バトル解禁前のハイカラスクエアを歩き回った。コントローラーを持つ手は興奮に震え、楽しみで笑いが止まらなかった。 かつてエアプに興じていたのは俺だけではなかった。友達が一人同じようなことをしていたことを知った。早速ボイスチャットをつなぎ、長年のエアプの知見を披露しあった。

待ちに待ったバトル解禁。俺は連勝した。動画を観ていただけでも何も知らない人よりは強くなれていたらしい。しばらく勝ちを重ねていると、あるところで急にマッチングの様相が変わった。敵が強いのだ。おそらくこいつらが、1の頃からスプラトゥーンを遊んでいた連中。必ずこいつらを超えてやると俺は熱意あらたに前夜祭を終えた。

製品版が発売された。前夜祭を遊んでいなかった友達も数人加わった。連日連夜ナワバリバトルで夜を更かし、気づけば朝になることもあった。

前夜祭からしばらくの間こそベーシックな中射程シューターを握っていたが、ほどなくしてロンブラと洗濯機に目覚める。相手を絡め取って倒し切るこの感覚。たまらない。特に2初期の洗濯機は異常な着弾点塗りの大きさを誇っており、簡単に敵の足場を奪うことができた。これは強いと擦りまくっていたらあっという間に着弾点の塗りが調整されたので洗濯機を手放した(結局この調整があった後も、対面の立ち回りに重きを置くプレイヤーは洗濯機を好んで使っていたような覚えがある。この下方修正があっても強かったのだろう)。

ガチマッチに初めて参加したのは何ヶ月か経ってからだったと思う。友達とリーグマッチに参加するにはウデマエB-にならねばならなかったのだ。ガチマッチのゲーム性に驚いた。恐ろしかった。相手チームのカウントが着々と進むのを見て焦り、無茶をして死に、また不利がつく。始めの数戦はそんな感じだった。少しずつルールに関与して勝つことを覚えていった。C帯のホコが懐かしい。誰もホコを持たない。もちろん俺も持たない。人数有利を作っても、やきもきしながら味方がホコを持つのを勝手に願っていた。

なんとかB-に昇格し、友達とリグマを遊ぶことができるようになった。この頃一緒に遊ぶ友達は俺よりも巧みに対面をこなし、中短射程のシューターを好んで使っていた。俺はサポートに徹しようと思った。ほんの少し悔しい気持ちを噛み締めながら。

このあたりの俺はスプラチャージャー/スコープを好んで握っていた。といってもさほどスナイプを得意としていたわけではない。スペ増を積み、メインをフルチャでとにかく撃ちまくり、必殺のハイパープレッサーを安全圏からお見舞いするのだ。これが最高に気持ちよかった。 当時のスプチャは今より塗りが太く、たまりやすいハイプレと合わせてメインを当てられなくてもそこそこの盤面制圧能力を持っていた。俺はここに目をつけ、ハイプレを擦りに擦りまくった。

この辺で俺の「アウトレンジから一方的に敵を苦しめるのが楽しい」という嗜好が確立するのだが、今では、これは自分より対面が上手い友達と対等に遊ぶための努力の結果だったのかもしれないとも思う。搦手を極めて友達と並び立つのだと奮起していたような気もする。

ハマる時期を抜けても俺はコンスタントに遊んでいた。S+を目指して一人でガチマッチをよく遊ぶようにもなった。サモランもよく4人パーティで遊んだ。

やがて『オクト・エキスパンション』が発売された。これが死ぬほど面白かった。ひとつひとつスパイスの効いたコンパクトなステージ。激アツのラストバトル。夢中で徹夜で遊んだ。 オクトの楽曲群はすばらしい。

少しスプラトゥーンから離れる時期があった。ディアブロⅢがSwitch で発売されたのがきっかけだったかもしれない。フェスも何回かスルーした。

やがてまたスプラトゥーンをよく遊ぶようになった。この頃の俺はガチマッチばかり遊んでいた。相棒はジェットスイーパー/カスタム。もちろんスペシャル系ギア積みまくり。当時の十八番はサーマルインク搭載ジェットスイーパーカスタム。メインの射撃でねっちょり追跡するのはもとより、ハイプレ発射中にも相手の姿が見える。安全圏から狙った敵を絶対に逃さず仕留める。対面はとことん拒否しながらもキルを欲しがる、陰気極まるプレイング。結果、ガチエリア以外の身を晒すことが求められるルールはウデマエが伸び悩んだ。プレイングが如実にウデマエに反映されるので我ながら面白かった。最高記録はガチエリアでS+5とかだったと思う。

実は俺は2のファイナルフェスを遊んでいない。何してたんだろう。たぶん別のゲームにハマってた。ちょっと悔やんでいる。

スプラトゥーン3

前夜祭。再びあの夏が来る。『2』を興奮と共に迎えたあの夏が。友達とボイスチャットをつなぎ、チームでナワバリバトルに興じた。 「ナワバリが楽しくなった」 俺は率直にそう思った。『2』のステージに比べて前線の押し引きがハッキリしている。 俺はプライムシューターを握り「カニタンク強すぎる」と叫んだ。やがて訪れるカニタンクの大流行を見抜くこの慧眼、VCつないでたみんなが証人。語り継ぐがいい

ステージの変化はチャージャー系統の台頭をもたらし、一部のステージには射線を切るド派手な障害物が設置されるなどした。ナメロウ金属の廃車オブジェのヤケクソ感で笑ってしまった。

3で最初にハマったブキはジムワイパー。豪快かつコンボ性の高いメインサブ。クセの強い2種の技とクイボを組み合わせて相手を倒し切る。極め付けは法外な対物性能。俺は対物アップを履いてガロンのシールドとホップソナーを壊して回った。 やがてスペースシューターにハマるのだが、これは別の日に散々語ることになるので割愛する。

バンカラマッチをひたすら遊んでいる。特にチャレンジ。最大7戦という区切りが立ち回りを調整しつつ集中して遊ぶのにちょうどいい。一定のリズムで訪れる、5勝目がかかった一戦。この緊張感が心地いい。

表彰システムは立ち回りの良し悪しの判断材料としてかなりアテにしている。最初は負けてもドンマイ!おまえは頑張ったぜ!みたいなもんかと思ったけど、バンカラマッチをじっくり遊んでみると「今おまえが勝てたのは味方が上手かったから。精進せよ」みたいな表彰結果になったりもして厳しさもある。 実際よく慣れたブキでは金表彰がいっぱいもらえるけど、握ってまだ回数積んでないブキだと「ジェットパック No.1」みたいななんとも言えない表彰が1個つくだけになったりする。

今は少し昔とプレイ環境が変わって、週に1日だけ6〜7時間くらい遊ぶようになった。スプラトゥーンする日はほとんどスプラトゥーンしかしない。夜ふかしして毎日遊ぶより早く上達してる気がする。 当面の目標はXP2000に乗せること。

振り返ってみると、ニコニコでエアプを重ねていたあの頃から変わらずスプラトゥーンにはずっと熱中している。『3』になって新しいおもちゃも見つけられた。まだまだ楽しく遊ぶだろう。