Sizzleシーズン その10

スペースシューターコラボに始まり、無印スペースシューターに還る。 スペシュを握っては挫折し握っては挫折し、最後に軽量シューターのすべきことを知り、シーズンが終わる。

スペシュの強さは射程と塗りの強さと思っていた。その性能を活かし、矢面に立ち、撃ち続け、耐えるのだと。しかしどうだ、続ければラインを下げざるを得ずカウント進行を許し、カウンターとは言い難い取れて当然のキルばかりが生まれるだけ。チャレンジマッチは勝敗トントン、XPは1600で停滞した。 これではいかんと他のブキに頼ってみる。面白い。とくにホットブラスターが好きになった。印象に反して足下塗りは安定しており、身を任せるに足りる面積を塗れる。射撃後の硬直も思っていたより短くて、軽快に動ける。極めつけは奇襲の安定感。センプクから1発目で絡め取り、2発目で仕留める。位置取りがうまくいけばまず逃すことはない。スプラトゥーンにはこんな遊び方もあるのだ。おれは初めて知った。

ならばスペースシューターはどうか?このシューターは予備動作なしに撃ち始められる。ホットブラスターと同じだ。予備動作、チャージというデメリットを背負って圧倒的な制圧力を得たのがスピナーや軽量チャージャーであって、こいつらは矢面に立ってからが強い。撃ち合い始めてからが強いのである。予備動作なしに撃ち始められるブキが予備動作を終えたチャージ系ブキに勝てるはずがない。こいつらと対面して黙って耐えていたらラインが下がるのは当たり前である。スペースシューターの低火力を言い訳に奇襲を試みないわけにはいかない。奇襲が可能な性能を持っているのだから。

おれ自身がメインを5発叩き込んで敵を倒さねばならない。

果たしてその試みはなかなかにうまくいく。加えて、このブキはポイントセンサーを持っている。おれにはお前の位置がわかる、だがお前にはおれの位置がわからない。この状況で攻撃を仕掛ければもう勝ちは決まったようなものだ。 倒し切るまでに信じられない回数のヒット音が鳴る。1回の射撃で倒しきれないこともある。慌てることはない。引いて、もう一度撃ちにいけばよい。おれにはお前の位置がわかっているのだから。そして、このブキはなんだか射程が長いのだから ギア構成も変わった。サブ効率とイカ速を積んだ。マークした相手を自分で仕留めにいくのである。こんなことをしていたら、今までの遊び方では見えないキルラインが見えるようになってきた。今行ったら絶対あいつ倒せるじゃん、が目に見えて増えた。対戦ゲームにおいて最高の発見の瞬間と言っていい。これは楽しいものだ。

だがこの遊び方をするようになって、シューターの本当の難しさというものにおれは初めて直面した。どうやって都合のいい位置に、バレずにセンプクするか?これを探らねばならない。速度を犠牲にしてでもイカニンジャを積みたくなるのももっともだ。 キルも増えたがデスも増えた。でもアベレージはシーズン初期よりずっと良いものになった。

ちょっと上手くなって再びのDrizzleを迎える。『3』の1年が回ったのだ。おれは去年より強くなったろうか?その答えは霧雨の向こうにある

シーズン名がループすると思っていなかったので、ブログの記事タイトルはシーズン名でつけてしまった。来月からは2023をつけねばならない